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elama創業ストーリー episode.2(後半)

2024年6月7日 | 特集


【2】新規事業への洗礼(後編)

1件目、2件目は

「お客様に合う物件はございません」

と乾いた返答。


「まぁ、まだ始まったばかり。」

と、3件目、4件目の扉を開く。

…、

やはり同じような反応が返ってくる。

さすがに、2人で顔を見合う。

同じように眉をひそめている。



5件目、6件目…、

もう扉を開ける時の2人の顔は

しかめっ面だ。

はっきりとした理由もわからぬまま

断られ続けること8件。

日が沈み、暮れにさしかかったときに

ダメ元で入った9件目の

比較的新しい不動産屋さんに

この地域の実情を教えてもらうことができた。

「他県から来た人が、新規で物件を借りるのは難しいよ」

「しかも事務所だったら、不動産屋と顔見知りだとか、誰かの紹介とかじゃないとねぇ」


そうだった。

ここ広島にはここのルールがある。

なんの下調べも無く来た2人への

1発目の洗礼だった。


「とはいえ見たところ困ってるんでしょ?ちょっと物件探してみるから明日また来て。」


歩き回って身体はクタクタ、

断られすぎて心はヘトヘト。

といっても、お金もない。

仕方なく2人は、

ネットカフェで宿泊することにする。

40歳を超えて

広島のネットカフェに寝泊まりする人生になるとは

半年前には全く想像もできなかった。



体を小さく折りたたんで、

店内の明かりが瞼にかからぬよう

腕を顔の上に乗せながら

一縷の望みをかけ

うとうとと眠ったのだった。