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elama創業ストーリー episode.5(前編)

2024年9月7日 | 特集


【5】1本の電話:前に進み出す

潮目が変わった。


そう感じたのは、ある日の昼食時。


忘れもしない。

有名カレーチェーン店で

注文の品が目の前に

着地したと同時にかかってきた、

一本の電話だ。

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2022年の秋にスタートし、

広報手段としてダイレクトメールを出し続けていた。


ただ、ダイレクトメールといっても、

E-mailやSNSではなく

A4チラシを印刷し、封筒にいれて送る

アナログな方法だった。


時には、2人で広島の医療や介護関係の施設に足を運び

elamaの核となる「がん・難病緩和ケア専門」の

部分について説明した。

施設やシステムの部分はもちろん、私たちの想いも添えて。

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電話の主な内容は、

「〇〇のような病状で他に受け入れる先がなく、困っている。」

というものだった。


正直、はじめての問い合わせの電話に

緊張して一瞬、頭が真っ白になった。


というのも、

難病の数は300を超える。

がんの状況も人により様々。


もちろん、これまで2人で片っ端から

がん・指定難病については

調べに調べつくしてきた。


ただ、藁をもすがるような人の声に

頭に入れてきた知識以上に

大切なものが何かを一気に悟った。



「もし可能であれば、一度施設にお越しください」


そう答えることがその時は精一杯だった。

(続く)