【番外編】フィクサーK: 共に歩む
フィクサーKは、
とことん対面にこだわるコンサルタント。
2024年の今でも、
名古屋から毎週広島へ通うその姿勢は変わらない。
広島に来るたび、大量の仕事の指示を2人に浴びせかける。
仕事の量と質には、誰もこの男には敵わない。
とにかくすごいスピードで
「K」は膨大な仕事の量を、
高い質を保ったまま進めていく📑
2人は追いつくのでやっとだった。
その証拠に、フィクサーKの仕事っぷりは
朝起きてすぐに、寝グセ頭のまま
パソコンを立ち上げ、
まるでピアニストのようにキーボードを叩くことから始まる。
来る日も来る日も、
医療戦略コンサルタントとして
次々にシステム構築をしていく。
しかし、仕事マシーンな一面がある一方で
ひとたび患者さん、利用者さんと対面する時は、
さっと着ていたジャケットを脱ぎ
そこがどんな場所であろうと膝をつき
コミュニケーションを取る。
仕事の進め方について頭が上がらないのはもちろんだが
そういう人間くさい一面があるところに
不思議と心惹かれてしまう。
大量の仕事を振ってくることにムカッ腹は立ち、
怒りをぶつけたくなることもしばしばあるが
そのような人間味のある一面や、
毎週、当然のように広島に駆けつける姿、
そして何より仕事を心から楽しんでいる姿に
一目置かざるを得ない。
いつしか、東と藤田は、彼に対して
全幅の信頼を寄せるようになっていく。
「K」が範としている、
ナポレオン・ヒルの著書にある一節を
ここに引用する。
「信念は心の錬金術師である」
(完)