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elama創業ストーリー episode.3(後編)

2024年7月3日 | 特集


【3】築40年の家からのスタート(後編)

実行部隊の東と藤田。

今まで経験してきた「仕事した」という概念が

マルっとひっくり返るくらい

文字通り「一心不乱」に仕事した。


また、

ブレーンとなる戦略コンサルタントの男も毎週

はるばる愛知県から週に一回

必ず駆けつけ一緒に仕事する。


いや、

一緒に仕事するというよりは

「指令してくる」と言った方が表現は適切か。


彼の脳みその回転数に追いつくのに必死だった。

とにかくアイデア創出のスピードが速い。


そして、

そのアイデアをダメだと思ったら

あっさり変更してしまう決断も、ものすごく速い。


言われた通りに作った資料がせっかく出来上がっても

見せた時には、

もう不要になっていることもしばしば。



流石に文句の一つでも言ってやろうかと、

大きく息を吸い込み、鬱憤を晴らす言葉を用意していたが



「なんかこの築40年の家で仕事するって、合宿みたいで楽しいよねぇ」


と呑気な言葉に拍子抜けしてしまい

あえなく、黙って仕事に戻るハメとなる。



こんな日々が延々と続く。



終わりの見えない暗中模索な状況に

白い吐息だけがもうもうと立ちこめる。