【6】「思い」のバトン①:信念のはじまり
「家族のしあわせを育む場」
と語る日興ホームの鳴脇社長。
このストーリーは2022年に誠友(日興ホーム子会社)から
elamaへ運営のバトンが渡された、それまでの軌跡。
もともと鳴脇は、新卒で大手ハウスメーカーで住宅事業に携わる社員。
当時は、いわゆる「モーレツ社員」で、全力投球型の人間でした。
しかし、終身雇用が当たり前で、上位下達式の時代にあっても、
彼の働きぶりは周囲と少し異なっていた。
彼は与えられた仕事だけに力を注ぐのではなく、
自分の感性で時代の流れをつかみ、行動に移す力があった。
-介護事業を立ち上げたい-
そう考えたのは、高齢化社会の波が押し寄せ、
介護の重要性が明らかだったから。
しかし、彼の熱意や状況に素早く対応できない上層部は、
その提案を受け入れることができなかった。
彼の「社会に必要な事業を行いたい」という強い信念は、
もはや会社の枠組みを超えていました。
-ならば、自分でやるしかない-
鳴脇は安定したキャリアを捨て、新たな道を選んだ。
彼は自分の信念が貫ける可能性に賭け、
介護事業を展開すべく日興開発(現・日興ホーム)に入社したのだった。
しかし、希望を胸に息巻いたのも束の間、
そこでも厳しい現実が待っていた。
(続く)