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elama創業ストーリー episode.6(後編)

2025年1月16日 | 特集


【6】「思い」のバトン③:信念のシナジー

-現実の壁-

しかし、鳴脇が築いた「誠友」は、
理想を掲げながらも現実とのギャップに苦しんでいました。

介護現場の労働環境の厳しさ、
人材不足、
利益の出ない事業モデル——

これらは業界全体の課題でもありました。
さらに、様々な運営計画の頓挫もあり、

経営は苦境に立たされました。

-利益のためだけに動くのではない、しかし、利益がなければ続けられない-

鳴脇は経営の難しさを痛感し、
会社の譲渡を決意しました。

そこに名乗りを上げたのが、現elamaの東と藤田でした。

-利益と社会貢献は、相反するものではない-

東・藤田が苦境にある「誠友」譲渡に手を挙げた理由は、
誠友という会社に
「暮らしている人の生活に真摯に向き合っている姿勢」
を感じたからです。

2人は、
誠友が苦しんでいる課題に対しての答えを
私たちは持ち合わせている、
と感じたのです。

-介護事業を継続させるための経営哲学-

2人には自らの事業アイデアに対する
明確なある種の哲学がありました。

利益を追求するだけでは短命に終わるビジネス。
しかし、社会貢献だけでは持続可能な企業にはなれない。

二人はこのバランスを追求することを常に意識していたのです。
そして、その困難を打破するため、
新しい事業に踏み出していたのでした。

-今、一番必要としている人の手に届けられるサービスを-

elamaは医療と介護の専門性を掛け合わせ、
「がんや神経難病の患者さんが最期までその人らしさを保てるケア」
を提供したいという強い使命感を持っています。

そして2022年、
「誠友」は「elama」と名前を変え、
事業を円滑に進めるための利益を出しながらも、
地域社会にとって欠かせない存在へと成長しています。

-信念のシナジーが広島の介護業界を変える-

住宅業界のベテラン企業が起こした介護事業に対する思いのバトンを、
医療・介護業界の新鋭企業がしっかりと受け取り、
双方のプロフェッショナルが融合したことで、
elamaは単なるケア施設ではなく、
人が生きる最後の瞬間まで
「その人らしさ」を大切にする施設へと成長しています。

「家族のしあわせを育む場」という鳴脇の信念と、
「最期まで自分らしく」というelamaの信念が見事にシナジーを生み、
新しい形のサービスとなって

広島の地で進んでいくのです。

(完)